■『アート・オン・ザ・ネット展』から『プロジェクト ネットアーツ・オルグ』へ
町田市立国際版画美術館は1995年から、インターネットのアーティスティックな表現のためのスペースとしての可能性を探る試み、『アート・オン・ザ・ネット展』を開催してきました。その開始から今日まで間、このプロジェクトは毎年、様々なテーマのもとでインターネット・アートの展覧会を企画し、多くの国々のアーティストの参加を得て活動を続けてきました。それらの展覧会で浮き彫りとなったことは、ある時代における情報を伝達する技術、社会情勢、そしてそれまでのアートの概念という三つの要素が激しく交差した地点にこそその時代を代表するアートが誕生する−−−ということであったように思います。2004年の夏、町田市立国際版画美術館は『アート・オン・ザ・ネット展』の10周年を記念し、新しい企画、『プロジェクト ネットアーツ・オルグ』を開始しました。
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