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    『インターネット・アートのプロジェクト、「netarts.org」展』のお知らせ
    (2005年2月17日)

     町田市立国際版画美術館主催のプロジェクト「netarts.org(ネットアーツ・オルグ)」展の「展覧会部門/webmuseum」の日本語版が、今月から3月末までインターネット上で公開されています。
     
    http://www.netarts.org/jpn/

     インターネット上のアートは、「インターネット・アート」あるいは「ネット・アート」と呼ばれ、今話題の「メディア・アート」の一ジャンルに分類されるものです。日本の「メディア・アート」は今、映画館で上映されるアニメーションや、書店で販売されるマンガまでをも含んだ巨大なマーケットとなりつつありますが、「インターネット・アート」はむしろ、20世紀の美術史で「メディア・パフォーマンス」などと呼ばれたものの流れを受け継ぐよりラディカルなアート、と定義することもできるでしょう。それに加え、その精神がインターネットという近代社会を乗り超えるメディアと結びついたことによって、「インターネット・アート」は、「アートの世界だけではなく、世界そのものを変革しようとするアート」と呼ばれることさえあります。

     町田市立国際版画美術館は1995年から、インターネットというメディアの潜在力に着目し、アートとインターネット、そして社会との関わりを問う公募展を展開してきました。10年目を迎える2004年度、その機能をより充実させた新プロジェクトである「netarts.org(ネットアーツ・オルグ)」展を開始し、マーク・アメリカ、ジョン・ホプキンズ、トレイス・リデル、アン=マリー・シュライナーといった気鋭の審査員たちによって、2004年暮れに第一回の大賞受賞者が決定され、その結果が英語で公開されました。2005年2月中旬からは、日本語でもその結果をご案内しています。第一回目の受賞作品は、ポーランドのパヴェル・ヤーニッキ氏の「Ping Melody」です。

     このプロジェクトへの皆様の参加をお待ちしています。しかし、町田市立国際版画美術館においでになってもご覧頂けないのでご注意下さい。どこからでも、どなたでも、インターネットに接続された端末のブラウザにhttp://www.netarts.org/ と入力するだけで、新しいアートの世界をお楽しみになることができます。

    主催:町田市立国際版画美術館/アート・オン・ザ・ネット展実行委員会
    協賛:キヤノン販売株式会社/凸版印刷株式会社/シリコンスタジオ株式会社
    後援:CG−ARTS協会/(財)NHKエンジニアリングサービス/(株)NHKエンタープライズ21/(財)デジタルコンテンツ協会/デジタルアーカイブ推進協議会/地域文化デジタル化推進協議会/(社)デジタルメディア協会

    ★お問い合わせ
    〒194-0013 東京都町田市原町田4-28-1 町田市立国際版画美術館
    tel 042-726-2771 (交通案内/版画などについて)
    tel 042-725-1987 (メディア・アート関連の展覧会について)