■ 選評−マルコ・デゼリーズ ["McVIdeogame" /優秀作品]
エリック・シュロッサーの『ファスト・フード・ネイション』のような本を読み、『スーパーサイズ・ミー』のような映画を観て、それらをビデオ・ゲームにしてみよう。しかし、最初にそれらをフリップ・オーヴァーすること(ページをめくるような場面転換をすること)を忘れないように。今回は本当に、あなたは、注意深く良心的な消費者という衣を脱ぎ捨て、マクドナルド社の経営者としてのスーツを着るように、と言われているのだから。
『放牧地の建設から屠殺まで、レストラン経営からブランド展開まで、あなたは、マクドナルド社を世界最大の会社の一つとしている汚れた小さな秘密の数々を発見するだろう』、これは、イタリアのゲーム・デザイナー集団であるモレインダストリア社の見解ですが、彼らは最近、六カ国語で、インターネット上で最もポピュラーな反商業主義的なゲームをリリースしました。これがこの、『マックビデオゲーム』です。
奇妙なことに、一度マクドナルド社の仮面が剥がれ始め、その会社の内部の仕組みが明らかにされると、マクドナルド社の経営者は、良心的な消費者と同じようにうんざりしてしまうようですけれど。
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