■ 「サウンドトランジット」は、喜んでnetarts.org大賞を受け取ります。わたしたちは常に、「サウンドトランジット」のことを、地球規模のサウンドスケープ・プロジェクトと考えており、そして日本の美術館から認められたことによって、日本からの参加者が増えることを期待しています。わたしたちにとって、版画の美術館がサウンドを主に取り扱った作品を選んだことは興味深いことですが、それはわたしたちに、アーティスティックな訓練と、「ファイン・アーツ」というフレーズに優先するのが当然のことのように思われている「視覚的」というタグ(境界線)との間の相違点が、すぐに不適当なものとなるであろうことを再確認させてくれました。それは、ニューメディアを用いるアーティストたちが、彼らのメッセージこそが最重要なものであり、テクニック(とテクノロジー)はそのメッセージを流動的にし、フレキシブルにし、しばしば透明にするために用いられると考え続けていることと同じなのです。「サウンドトランジット」は、現在の253人の参加者に感謝したいと思うと同時に、わたしたちが提供しているシンプルな枠組みの、内容豊富なサイトを共に創り上げてくれるであろう未来の参加者の方々にも謝意を表したいと思います。そして同時に、「Dititale Pioniers」、「新旧メディアのためのWaag Society」、イネス・ガル、カールステン・スタベナウ、そしてメンノ・ヴァン・デン・ベルグの協力に謝意を表します。そして最後になりますが、ゲラルド・ヴァン・ドンゲンの思い出に感謝を捧げたいと思います。彼は、このサイトが開始されてから1年も経たないうちにこの世を去った、すばらしいオーディオ・プログラマーでした。
サウンドトランジット・チーム
Derek Holzer
Sara Kolster
Marc Boon |