■ 選評−ゼリコ・ブレイス([STEAL THIS FILM] /優秀作品)
群れをなす草の根的プロダクションの駆け引きのうまいグループや著者による分かりやすい制作物は、何カ国にもわたって配信され、新しいp2pの生態系における作品への興奮、連帯、展望に基づいたドキュメンタリーの展開に結びついています。「海賊湾」を肯定的かつ批評的に見れば−論争の的であり、かつ最もポピュラーなp2pのソフトである"BitTorrent"は、非擁護的かつ非妥協的なやり方をとる米国のロビイストによる国家的/国際的な圧力に抗うものです。映画の無許可での配信は、、アンチ=コピーライトの提唱者による闘争の一部であり、同時にデジタル・カルチャーの分野における海賊行為の概念を再定義するものでもあります。
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