ゼリコ・ブレイス(1976年ボスニア・ヘルツェゴビナ)は、キュレーター、研究者、そしてアーティストでもある。1995年から2005年までクロアチアで働いていたが、そこでは彼は「マルチメディア研究所」の創設に参画し(1999年)、後にはネット・カルチャークラブである"MaMa"のコーディネーター、「マルチメディア研究所」のための国際プロジェクトの実行委員となった。メディア・カルチャーとデジタル・アートの専門家として、国営ラジオ/TV番組のための助言を行い、ICTマガジンや文化的な隔週刊誌Zarezに寄稿。UMELEC (チェコ共和国)、SPRINGERIN (オーストリア), RAM4 reader (フィンランド)そしてNICE newspaper (ラトビア)でも筆を揮う。
ビジュアル/メディア・アーティストとしても展覧会を開催。ビデオ・ジョッキーとしては、Jeanne Fremauxというザグレブのエレクトロ=アコースティック=グリッチ系のデュオと共演。「アルス・エレクトロニカ」、「ネット・コンジェスション」、「ネクスト5ミニッツW」、「トランスメディアーレ」、「ピング・イン・プログレス」、「マネー・ネーションズU」、「ncc48」、「NEURO」その他の国際的なメディア・アートのイベントで講演を行う。「メディア、アート、セオリー」(ラビン、2000年)、「アート・サーバーズ・アンリミテッド」(ラビン、2001年)、「ニューメディア、カルチャー、ウィーク『クリティカル・アップグレード!』」(ザグレブ、2002年)、そして「ネクスト5ミニッツ」等々、クロアチアで大規模な国際的イベントを組織する。彼は、2003年にアムステルダムで開かれた「ネクスト5ミニッツW」の国際編集会議のメンバーでもあった。
組織した展覧会としては「Gen Art Exhibition」(2002年)、ザグレブでアンドレアス・ベックマンと共同組織した展覧会として「ランタイム・アート」(2004年)、「スプリット」(2004年)がある。クロアチアのリエカにある近現代美術館でのストリーミング・メディアを用いた「Silent*Observers」という展覧会を組織した(2005年)。現在は、ネットと放送メディア、ネット・ストリーミング、参加式のメディアとのハイブリッド化と、そこに集った人たちの想像力が集中して発揮される現象について研究している。
|